実際の治療例-不正咬合のタイプ
左は、正しい咬合の図です。
不正咬合にはいくつかのタイプがあり、一般的には以下の5つに分けることができます。
※ 外科手術と矯正歯科治療を併用する顎変形症についてはこちらをご覧ください。
※イラスト 日本臨床矯正歯科医会
叢生(そうせい)
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎前突(出っ歯)には、2つのケースがあります。
1つは、上の歯の出っ張りすぎ、または、下の歯が引っ込みすぎという歯だけに問題があるケース。もう1つは、上顎と上の歯が前に突出している、または、下顎と下の歯が後退している骨格と歯双方に問題があるケースです。中には、前突と後退の複合型もあります。
下顎前突(かがくぜんとつ)
下の歯が上の歯よりも前に出ている咬み合わせの下顎前突(受け口、反対咬合)には、2つのケースがあります。
1つは、歯の生える位置や角度にのみ問題があるケース。もう1つは、上顎と下顎の発育のバランスの悪さに起因するケースです。
開咬(かいこう)
奥歯をかみしめても上下の前歯が咬み合わず、上の前歯と下の前歯の間に隙間ができてしまう状態を開咬といいます。
下顎が間違った向きに成長した方や、成長期に鼻やノドの病気が元で長期間口呼吸を続けた方、指しゃぶりなどのクセを持っていた方に表れやすい傾向があります。